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ヴィクトリアン・ローズ・テーラー 恋のドレスと運命の輪

タイトル:ヴィクトリアン・ローズ・テーラー 恋のドレスと運命の輪(小説:コバルト文庫)
作者  :あおきゆうこ:青木祐子
絵師  :あき
デザイン:?
編集  :?

恋のドレスを作るという評判の店『薔薇色』で、店主でありドレスの作り手でもある少女・クリスと、名のある貴族の青年・シャーロックの身分違いの恋模様、それとクリスの母親の関わるという人の心の闇を増幅させる闇のドレスとの確執も軸になってます。
いやー、やっぱり身分違いの恋ってやつはドキドキします。だんだん仲が進行しつつあるだけに余計に……。
私の読んでる少女小説の中ではなかなかのおすすめ。
クリスが超絶美人ではなく、むしろ地味な容姿(や、きれいじゃないわけではないのだけれど)と性格なので落ち着いた雰囲気の作品になっていて、そこもまた魅力の一つと言えるかもしれません。

身分違いの恋にも非常に楽観的な書かれ方をするものと、そうでないものがありますがこのシリーズは後者。
「エマ」なんかを想像してもらうとわかりやすいかも。どうも起こるイベントを見ている限りハッピーエンドが想像しづらいんですが……今後どうなっちゃうんでしょうね。
毎回、クリスとシャーロックの恋の進展にはやきもきです。進んだら進んだで、停滞したら停滞したで。ああっ気になる!


この作品の名台詞

わたしは、あなたがそこにいるだけで、いいのです。
あなたがそこにいて、わたしをときどき、気にかけてくれると思うだけで、わたしは幸せになれるのです。あなたが何も傷つかずに、この国に、あなたを必要とする美しい世界に君臨できるのなら、わたしはそれでいいのです。
そう思ったはずだった。ずっと、それでいいはずだった。

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from ある休日のティータイム on 水曜, 2007/07/18 - 20:01

恋のドレスと運命の輪 (コバルト文庫 あ 16-15 ヴィクトリアン・ローズ・テーラー)

作者: 青木 祐子
出版社/メーカー: 集英社
発売日: 2007/06
メディア: 文庫
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