名台詞を通してはじめる読書もある。ライトノベルを中心に、作品の長所を追いかけて紹介していくサイトです。
 

本日の名台詞

「Vになるってどういう事か解る? いつだって他人の首を見つめないように努力してなきゃならないってことだよ」
「どんなに我慢しても月に一、二度は血を飲まなきゃいられない。飲んでる時は幸せだけど、しばらくしたらすぐまた渇きが来るのが判ってる。日光浴にも行けないし、百合の花を摘むことも出来ない。通りを歩くときはいつも日の当たらない側を捜してる。ときどき電球の光で眼が痛くなる。葱やニンニクの入った料理は全部避けなきゃならないし、銀の指輪も出来ない。それに、天国にだって行けないんだ」
「そんなの、君には似合わないよ」
「君は、そこに居てよ。日の当たる明るい場所に居てよ。僕には手の届かない場所にさ」


タイトル:モンスターズ・イン・パラダイス 2(小説:ウィングス文庫)
作者  :しまだりり:縞田理理
絵師  :山田睦月
デザイン:?
編集  :?
キャラ :カート (137 P)



 ▼本日の作品&台詞解説▼

作品詳細については書影クリックで。
ウイングス文庫と言うことで、まいじゃーの主要な閲覧者には縁のない文庫だと思われますが、ぜひとも手にとってもらいたい一作です。次の巻で完結と言うことなので、手にとってもらいやすいと思います。ぜひぜひお試しを。

それでは台詞解説。
Vってのは「ヴァンピール」のことで、早い話が吸血鬼ですね。
自分がVに転化したら、もっとカートや神話的人類の気持ちが分かるようになるか?と聞いたジョエルへのカートの返事。二度とそんなことを言うなと言う迫力に満ちてます。言葉に出来ない相手への想いが……