名台詞を通してはじめる読書もある。ライトノベルを中心に、作品の長所を追いかけて紹介していくサイトです。
 

本日の名台詞

……ネイト?
「クルーエルさんは、自分を信じられないような人じゃないです。だってクルーエルさんは、それをこんなにも怖がってるんだから」
唐突に、前触れなく――
「……な、なに?」
彼は、両手でわたしの手をそっと握ってきた。
「あ、あのさ、ネイト?」
「だから、きっと平気です。僕、クルーエルさんの名詠なら、どんなものだって怖くないです。名詠が怖いのなら、僕も一緒にいますから」
ち、違うの。手……いきなり何を――
「おまじないです」


タイトル:黄昏色の詠使い2 奏でる少女の道行きは(小説:富士見ファンタジア文庫)
作者  :さざねけい:細音啓
絵師  :竹岡美穂
デザイン:?
編集  :?
キャラ :クルーエル&ネイト (109 P)



 ▼本日の作品&台詞解説▼

詠唱ファンタジー。作品から溢れる優しさが心地いいのです。

では台詞解説。
年上の少女にかつて勇気づけられた少年は、今度はそのお返しとばかりに少女を励まします。うわー、これはお姉さんキラーかも!!