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クインテット! 1

タイトル:クインテット! 1(小説:GA文庫)
作者  :えちごやてっしゅう:越後屋鉄舟
絵師  :せんむ
デザイン:?
編集  :?

一言でこの作品を表現するなら……
ラブコメという名の皮をかぶったカオスです。いや本当に。
設定そのものは、あれよあれよという間に主人公宅に、幼馴染み、押しかけ家来、義理の妹、許嫁、現役アイドルがやってきて一同すべて居候状態になるという、どうしようもなくベタなハーレムもので、実際ストーリーの半分ちょっとはラブコメ成分が詰まっているはず、なんですが……
会話の口調そのものに始まって、会話のテンポ、ギャグのあれこれすべてが「ズレて」ます。
しまいにはラブコメというジャンルからすらズレていく。
このズレをどう感じるかで、作品の評価はかなり変わってくるのではないかと想われます。

このズレを、文章で説明するのは非常に難しいです。
まず口調がどこか変。個性を表現するためなんだと思いますが、たぶん冒頭の文章を読むとちょっと面食らうんじゃないでしょうか。
ギャグは、単に対象年齢が高めのネタが多いというだけでは済まないようなこれまたひねり方にどこか変なものを感じます。
その上途中から、「これはどこの学園アクションですか?」という方向に向かって、ラブコメがオマケなんじゃないかという気がしてきました。
これらすべてが合体した結果、なんとも形容しがたいカオスになってます。
前作「花守」の影はみじんもなく、誰も同一作者の作品とは気付かないでしょう。
まあそんなわけで、いったいどういう層におすすめしたものやら……うーむ。


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from いつも感想中 on 水曜, 2007/05/16 - 08:37

クインテット! 1 作者: 越後屋鉄舟, せんむ 出版社/メーカー: ソフトバンククリエイティブ 発売日: 2007/05/12 メディア: 文庫 ストーリー 椿敬助は脳みそがスパーク気味の父と二人で暮らし...