名台詞を通してはじめる読書もある。ライトノベルを中心に、作品の長所を追いかけて紹介していくサイトです。
 

本日の名台詞

「おまえがそばにいない間も、おまえをどうやって助けてやれるかって、ずいぶん考えたんだけどな。なのに、なんか俺に出せたことなんて、全部がまちがいだったみたいだ」
「あたりまえでしょ。あたしのことの正解なんて、あたしの目を見てお話せずに、一体どこにあるの?」
「そっか。……俺じゃダメか」
「ちがうわ。せんせにとってのあたしの正解は、あたしとせんせが、ふたりで作るの」


タイトル:円環少女 5(小説:スニーカー文庫)
作者  :はせさとし:長谷敏司
絵師  :みゆう:深遊
デザイン:?
編集  :?
キャラ :武原仁&メイゼル (260 P)



 ▼本日の作品&台詞解説▼

今回は円環少女についての詳しい説明は省略。

では台詞解説。
メイゼルの魅力というのは、いつも妙に強調してしまう嗜虐っぷりだけではもちろんなくて、大人ではつい無意識のうちに遠回りしそうなところを、一直線に渡って向き合ってくる部分です。「せんせ」はもはやこの小学生の尻に完全に敷かれているといっていいでしょう。その方が本人にとってもたぶん幸せだと思います。ここまで想ってもらえるなんてなかなかあることじゃない。