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トリックスターズC (PART2)

タイトル:トリックスターズC (PART2)(小説:電撃文庫)
作者  :くずみしき:久住四季
絵師  :甘塩コメコ
デザイン:?
編集  :?

電撃文庫、どころかライトノベルというジャンルそのものでも貴重なミステリ。
魔術とミステリ、という一見相容れない両者を、「魔術も緻密な理論によって成り立ち、無理なものは無理」という魔術では再現できない不可能命題を設定することで融合させています。さらには出てくるキャラクターが個性的。私は基本的にミステリ読みではないので、まずどの程度エンターテイメント部分が楽しめるかどうかの方に目が行くのですが、このシリーズは娯楽性を確保した上で、きちんとミステリ部分も書けている良作です。
主人公が「語り手」ではなく「騙り手」であることも手伝って、物語が二転三転四転するので、謎解きに労力を割く気のない人でも単純に物語として非常に楽しめると思いますええ。おすすめ。
ちなみに第一部完結←あとがきの様子からして、シリーズ自体は続く模様。


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