名台詞を通してはじめる読書もある。ライトノベルを中心に、作品の長所を追いかけて紹介していくサイトです。
 

本日の名台詞

「堂上教官、あたしのことどう思ってると思う?」
「それは教えてあげません。
あたしに訊いたら推測じゃなくて解でしょうが。相手の言動の一つ一つで舞い上がったり不安になったりしっかり翻弄されといで。それは乙女ゴコロの心意気ってもんでしょうが」
うわあ、――はっきり明言されると恥ずかしい。
「相手の背中追いかけたいなんて恋するパターンの典型でしょ。頑張って走んなさいよ、その脚だけで今まで難局全部乗り切ってきたんでしょ」


タイトル:図書館危機(小説:メディアワークス)
作者  :ありかわひろ:有川浩
絵師  :徒花スクモ
デザイン:?
編集  :?
キャラ :笠原郁&柴崎麻子 (323 P)



 ▼本日の作品&台詞解説▼

図書館をメディア寮歌委員会の検閲から守れ! そして防衛の最前線である図書隊の特殊部隊唯一の女性隊員として配属された熱血バカ・笠原郁は今日も考えるより先に行動するのだ。だいたいこんな話。
時に、検閲や差別の問題も織り交ぜつつも、基本はエンターテイメントです。
なお、図書館戦争シリーズのコンセプトについては
“危機”に出でよ、日和らない上司!~有川浩『図書館戦争』シリーズ (著者に聞く) ※無料登録は可能ですが、日経ビジネスオンライン会員以外は1頁目しか読めません。
ライトノベルを買う大人は恥ずかしいか?~有川浩『図書館戦争』シリーズ (著者に聞く)
この辺を読むと参考になるかと。

それでは今日の台詞解説。
シリーズ序盤でだいたいそういう空気が漂ってくるので書いてしまいますが、郁も堂上もお互いのことは気になってしょうがないけど、なにせ不器用なんでなかなか踏み込めない。そんな中で友人である柴崎に相談してみたらこのような答えが返ってきたわけです。乙女ゴコロ……うあああ、これはすばらしい表現だなあ。