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108年目の初恋。

タイトル:108年目の初恋。(小説:ファミ通文庫)
作者  :すえながほかと:末永外徒
絵師  :とりしも
デザイン:?
編集  :?

第8回えんため大賞優秀賞受賞作品。
お役後免になった旧校舎には、いつの間にか魂が宿っていて、生徒の行動を楽しみに見ていて、時には悪戯することもありました……という一歩間違うとホラーでオカルトな話になりそうな題材を料理しているのですが……さてここからが重要。あえてあとがきの表現を使わせてもらいます。
これは「少年、少女に向けた恥ずかしい物語」です。
いや、読んでるこっちが悶えそうないろんな意味で青春しまくりの、青くて、まっすぐな話でした。中途半端な書き方をされたら突っ込みたくてしょうがなくなるところですが、ここまで徹底的に恥ずかしさに拘っていたら、もう降参です。
ひねくれた精神で読むような物語ではないので(笑)、できれば読む前に素直で前向きな気分になってください。こういうまっすぐさは今時かえって貴重な気がするので、おすすめにしておきました。


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from monumenta librorum on 水曜, 2007/02/28 - 00:16

えんため大賞の優秀賞受賞作。学校自体の幽霊と少年の話。一種のボーイミーツガール物になっている。この手の話としては、非常に上手く構成されていて、文章も割と読みやすい。何...

from ラノベ365日 on 月曜, 2007/02/05 - 02:09

108年目の初恋。末永 外徒 とりしも エンターブレイン 2007-01-29by G-Tools 【もう使われない旧校舎。それを探検に来た少年を、「私」はワクワクと見守っていた。けれど危険な場所に踏み込...