名台詞を通してはじめる読書もある。ライトノベルを中心に、作品の長所を追いかけて紹介していくサイトです。
 

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11/07/09 - の記事

本日の名台詞

「ニセモノの恋にすがるカップルも、ニセモノの恋を押しつける伝説の木も、それを後押しする舞たちも気に入らない! そんなもの、あたしが全部否定してやる! あたしが認めるのはねぇ、自分の意志で選び、自分の足で歩み寄り、自分の手で掴んだものだけよ!」
「そんなに嫌なら切っちまえ」
「はん。
バカだバカだと思っていたけど、まさかそこまでバカだとはね。あんた、嫌いな奴がいたら片っ端から殺す気? あたしはねぇ、あの木がやってることを全否定してやるのよ! それは切って根元を絶つのとは違うの。わかる? あたしが目指す勝利は口を封じることじゃない。ぐうの音も出ないようにさせることなの!」


タイトル:ふらぐ・ぶれいかぁ―フラグが立ったら折りましょう(小説:電撃文庫)
作者  :くろみやりゅうのすけ:黒宮竜之介
絵師  :はりかも
デザイン:?
編集  :?
キャラ :扇桜子&水原直樹 (83 P)



 ▼本日の作品&台詞解説▼

伝説の木の下での告白には『恋愛フラグ』という半強制力が働く。そんなフラグを巡って争われる水面下での戦いを描く。フラグは折れ!
詳細は書影クリックで。

それでは台詞解説。
伝説の木による恋愛フラグ否定派の桜子さん。ただの嫉妬かと思いきや、しっかり理由を持っているのです。

ふらぐ・ぶれいかぁ―フラグが立ったら折りましょう

タイトル:ふらぐ・ぶれいかぁ―フラグが立ったら折りましょう(小説:電撃文庫)
作者  :くろみやりゅうのすけ:黒宮竜之介
絵師  :はりかも
デザイン:?
編集  :?

伝説の木の下で告白すると、『恋愛フラグ』が立って、半強制的にイイ感じになるとかなめんじゃねー! そんな偽りの恋は認めん! フラグは折る!
物語を要約すると、だいたいそんな感じ。

これ、話の持って行き方が難しくない?とか思っていたら、中盤以降の展開が上手いっ!
ラブコメとして、これはオススメです!

回る回る運命の輪回る―僕と新米運命工作員 (電撃文庫 な 15-1)

タイトル:回る回る運命の輪回る―僕と新米運命工作員 (電撃文庫 な 15-1)(小説:電撃文庫)
作者  :波乃歌
絵師  :pun2
デザイン:?
編集  :?

ひょんなことから1分先の未来を見ることができるようになった少年。
彼は<イレギュラ>運命を狂わす存在だと告げられる……

運命を狂わす少年と、運命工作員の少女によるラブコメ、と言いたいところですが……
どっちかというと家族的な絆という面が大きく、さらに幼なじみ三人の絆がもう一つのメインテーマと言えます。

魔法科高校の劣等生 1 入学編 上

タイトル:魔法科高校の劣等生 1 入学編 上(小説:電撃文庫)
作者  :さとうつとむ:佐島勤
絵師  :石田可奈
デザイン:?
編集  :?

こ、これは……Web小説で話題沸騰していたのもうなずけます。
そして、なぜ発表がWebでなければならなかったのかもよくわかります。

魔法学園アクションなんですが、とにかく詰め込まれた設定が半端じゃないです。
基本設定が膨大すぎて、主な概要を読者に説明するだけで気がつけば1巻終了。
当然ですが、物語なんて序盤もいいとこで全く途中のぶつ切り状態で終わってます。
読めば非常に魅力的な物語なんですが、新人賞とかでは絶対に通らないでしょう。なるほど、Web小説の可能性について少しわかった気がします。
ともあれ、川上稔作品スキーなど、緻密な設定を愛する読者にはぜひとも読んでいただきたいですね! そして当然のごとく赤枠お勧めです。