名台詞を通してはじめる読書もある。ライトノベルを中心に、作品の長所を追いかけて紹介していくサイトです。
 

過去ログ

11/07/30 - の記事

僕はやっぱり気づかない

タイトル:僕はやっぱり気づかない(小説:HJ文庫)
作者  :のぞうみこうた:望公太
絵師  :タカツキイチ
デザイン:?
編集  :?

第5回ノベルジャパン大賞<金賞>受賞作。
ラノベ史上、最鈍感男という看板に偽りなし!

いやー、これはすごい。
「鈍感な主人公」ってラノベでは半ばお約束とも言えるんですが、この作中に出てくる主人公はそんなちゃちな代物じゃないです。恋愛方面が鈍感なわけじゃない……いや恋愛もなんだけど、それは本筋じゃないのです。じゃあなにが鈍感なのか?

ラノベの主人公って、たいていヒロイン絡みで異能を巡るゴタゴタに巻き込まれ否応なしに非日常に飛び込んでいきます。
が、この主人公は全く異能に気がつかない!
正直言って、読んでるとだんだんイラッとしてくるくらいヒロイン達の異常に気がつきません。が、この物語の本領は中盤以降。主人公の鈍感に明確な理由付けがされているので納得させられるというわけ。これは完全に「お約束」を逆手にとってきましたね! 黒枠おすすめで。

ショートストーリーズ 3分間のボーイ・ミーツ・ガール

タイトル:ショートストーリーズ 3分間のボーイ・ミーツ・ガール(小説:ファミ通文庫)
作者  :?
絵師  :?
デザイン:?
編集  :?

"3分間"をキーワードに描かれるショートストーリー集です。
ファミ通文庫ファンなら当然のように買うよね?

執筆陣は、井上堅二、田口仙年堂、日日日、庵田定夏、嬉野秋彦、榊一郎、本田誠、櫂末高彰、野村美月、綾里けいし、庄司卓、前書き、羽根川牧人、竹岡葉月、築地俊彦、はせがわみやび、新木伸、佐々原史緒、田尾典丈

絵師は白味噌、をん、千葉サドル、すばち、しらび、kyo、零花

FBオンラインに掲載されたものと、書き下ろしが混在してます。

とある飛空士への夜想曲 上

タイトル:とある飛空士への夜想曲 上(小説:ガガガ文庫)
作者  :いぬむらころく:犬村小六
絵師  :森沢晴行
デザイン:?
編集  :?

まずシリーズ続刊と聞いていちばん最初に思ったことは、
「ええーまだ続けるの? いくらなんでも蛇足になったりしない?」でした。で、実際に読んでみて……
おもいきり趣味に走ってますが、これがまたおもしろい! さすがです。

別にシリーズのファンによけいな予備知識は必要ありませんが、シリーズ未読でミリタリーマニアな人がいたらぜひ読んでみることをおすすめします。